欧州連合のホームページは、「食肉製品のダイオキシン汚染」について「Commission decision on Dioxin contaminated poultry and poultry products(委員会はダイオキシンに汚染された鶏肉や鶏製品(の扱い)について決断する」という記事を掲載しています。
この記事によると、欧州連合委員会がベルギーからこの情報を受け取ったのは5月27日(1999)の午後ということで、現在汚染された可能性のある鶏卵や食肉製品などを市場から回収し、流通の阻止に努めているということです。そして、ベルギー当局がもう少し早い対応をしてほしかったと、委員会は付記しています。
原因は配合飼料に高濃度のダイオキシン
欧州委員会の「on protective measures with regarads to contamination by dioxin of certain animal products intended for human or animal consumption」(人や動物の消費に供されるようなダイオキシンに汚染された動物産品が流通しないように)によると、1999年1月15日から約25%の家きん農場がダイオキシンに汚染された飼料を使っていることが分かっているが、ダイオキシンがどこから飼料へ入り込んだかは不明だ。
そして、ベルギーの当局が汚染された飼料を食べて育った家きんの屠畜を禁止したのは、この6月1日ということで、すべての汚染された生産品が市場から回収されたわけではないようです。
この問題で厄介なのは、配合飼料に動物の脂肪やタンパク質が使われており、食物連鎖の中で動物の体内(人間を含む)のダイオキシン濃度が次第に高くなったことです。
動物は、屠畜する時に枝肉とともに血液や骨や屑肉に分別され、食肉のほかに工業用プロテイン、工業用脂、そして薬品や飼料(ペットフードを含む)の原料に解体されます。
それで、体内の組織に蓄積されたダイオキシンは、飼料としてもう一度動物の体内へ戻り、さらに濃度が高まっていくということです。
ベルギーは次の製品の流通を禁止した
1999年1月15日から6月1日までに、ベルギー国内の農場で育てられた食用と動物用の食肉製品。
ベルギーにおける動物由来の製品のダイオキシンレベルは、今のところ(6.6.1999)分かっていません。
分かり次第、このページに加えます。
日本に輸入されたベルギー産食品
ベルギー産の鶏卵などから高濃度のダイオキシンが検出された問題で、厚生省は4日、卵の含有率が2%以上のベルギー産パスタ類、マヨネーズ、ビスケットやケーキ類などの輸入手続を保留するよう全国の検疫所に指示した。欧州連合(EU)の欧州委員会が卵を2%以上含む食品の回収・廃棄を決めたのに歩調をあわせた措置だが、安全かどうかを判断した根拠について、同省は「現地からの情報がなく分からない。緊急的に同じ措置をとった」と説明している。
卵を使っているとみられるベルギー産の輸入食品は、今年に入ってビスケット類の約89トンを最高にケーキやパスタ類など約103トンが輸入されている。
6.5.1999東京新聞日刊
ちなみに、カナダの政府機関The Canadian Food Inspection Agency (CFIA)のFood Safety Alert配信によると、カナダは、消費者に対してベルギーから輸入された豚肉、豚肉製品、牛肉、牛肉製品、鶏肉、鶏卵、鶏卵を使った製品すべてについて、食べないようにアドバイスしている。そして、それらの製品の輸入禁止措置をとったと報じている。