医師に思いきってたずねてみると、意外にもフランクに病状の詳しいことを答えてくれるし、治療のフローチャートさえ見せてくれて、いくつかの選択肢の中から、患者が望む薬や医療を見い出してくれることがあります。また、複数の病院を訪ねて、最も納得のいく治療を選ぶことができる。そして、X線やCTやMRI、看護記録などのデータをもらって、他の病院でセカンドオピニオンを得ることができる。
ただし、これはあくまでも一部の限られた病院の事であって、日本であってもアメリカであっても、どこの病院でもあてはまるとは限らないようです。ここのところが悩ましいところではないでしょうか。
こうした問いかけについて、これまで風評ばかりに頼っていましたが、アメリカではUS News and World Reportが、国内の12のカテゴリについて、病院ランキングを発行しています。この情報はインターネットでも参照可能です。
そのホームページによると、今年のランキングで、ジョンズ・ホプキンス病院(ボルチモア)(Jhons Hopkins Hospital)がトップでした。
その他、メーヨークリニック(Mayo Clinic)、マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)、クリーブランドクリニック(Cleveland Clinic)、デューク大学メディカルセンター(Duke University Medical Center)などが続きます。
ランク付けのスペシャリストは、3つのモデルを使って評価するそうです。
ジョンズ・ホプキンス病院には、今話題のインターナショナル・サービス(international services)という部門があり、海外からの患者を受け入れる体勢があります。昨年だけで7000人の外国人が治療を受け、日本からも380人が訪れました。
アメリカの病院へ行く理由
治療を受けるだけでなく、経過について相談したり、セカンドオピニオンを得るために患者は海を越えて、アメリカに集まっていくそうです。その理由は、
医療データ
「医療施設調査・病院報告の概況」(厚生省)の「病床規模別にみた一般病院の100床当たり従事者数 」統計表18、「世界の統計」1999(総務庁統計局)によると、おおまかにいって、1ベッド当たりの看護職員数は日本が0.5人、アメリカは1.3人。
人口10万人当たりの医師数は、日本が183人(94年次)、アメリカが214人(84年次)です。
また、GDP(国内総生産)に対する医療費の割合は、中部産業活性化センターの「次世代産業に関する調査研究」のリポートによると、日本が6.9%でアメリカが14%でした(OECD Health Data1992年)。
また、その内容を見ると、総医療費に占める薬剤比率の国際比較では、日本が43%で、アメリカが9.7%です。
つまり、社会的な生産の医療への分配は、アメリカなど欧米に比べて半分に過ぎないが、そのほとんど半分近くが医薬品メーカーに流れており、病院や研究機関に十分に配分されていないと言えるのかもしれません。