アメリカの農務省(USDA)が発表したUSDA BSE Updateによると、Vern'S Moses Lake Meats(バーンズ・モーゼス・レーク・ミート)のと畜場で、2003年12月9日にと殺された歩行困難であった繁殖用乳牛(Holstein breed)は、USDAで同月23日BSEと一応推定診断されていたが、同月25日イギリスの国際獣疫事務所の分析ではっきりとBSEと確認された。
アメリカでBSE感染牛が発見されたのは初めて。
この牛に関して、最も重要なことは、その年齢と思われる。
アメリカのUSDA(正確にはBSE牛が発見された農場主)は4〜4歳半と主張しているのに対して、カナダのCFIAは輸出時の帳簿から6歳半であるとしており、深刻な食い違いを見せている。
もし、カナダの言うように6歳半とすると、反すう動物由来のたんぱく質を含む飼料を与えることを禁止する法律(The feed bans prohibit the inclusion of ruminant protein in feed)ができたのは、北米では1997年の8月だからだ。
USDAは、カナダから今回BSEと確認された牛と同じ便で輸入された他の73頭の牛と、他の便で送られてきた8頭の牛を追跡調査している。
そして、先にBSEと確定的に診断された牛は、アメリカ国内で3頭の子牛を生んでいる。そのうちの1頭は、誕生後すぐに死んだ。また、1頭は、母牛と同じ農場で飼育されている。そして、最後の1頭は最近1頭の雄牛(bull cow)を生んだ。その雄牛は、460頭の若い雄牛(生まれて30日くらい)に混ざってある農場で飼われている。USDAでは、これらの牛を廃棄処分とするかいなか、目下考慮中と言うことだ。(USDAはBSE牛直系の3頭の牛を、廃棄処分とすることを2003.12.24に決定した)
Verns Moses Lake社は2003年12月23日に、2003.12.11に出荷された牛製品の自主回収を届けでた。その牛製品は、Interstate Meats and Willamette Valley Meats(インターステートミートとウイリアメッテバレーミート)という会社を通じで、アメリカ国内の42の地方に供給された。そのうちの大多数(80%くらい)は、ワシントン州とオレゴン州の販売店に供給された。
日本の対応
農林水産省は、「米国からの牛及びめん羊・山羊並びにそれらの動物由来の肉製品等(肉及び臓器並びにそれらを原料とした加工品等)については、12月24日以降、輸入停止措置を講じているところであり、引き続き当該措置を継続することとし、動物検疫所に通知する。」と2003.12.26日に発表した。
アメリカからの反すう動物とその肉製品の輸入停止に伴って、輸入牛肉の約半分がアメリカ産によっていたので、不足分をオーストラリアなどで調達できるかどうか担当官を派遣する予定ということだ。
ともかく、風評のような非科学的な言葉に惑わされないために、BSE感染の原因となったBSEに汚染された飼料を突き止めるような調査が進むことが期待される。