健康・スクラップブック


乳がんの病理診断支援システム
 三菱電機 世界で初めて開発

 三菱電機はこのほど、乳がんの顕微鏡画像をコンピューターで分析し、十種類に分類する「病理診断支援システム」を世界で初めて開発した。「正確度」は八五%。がんが本物かそうでないか、悪性度はどの程度かを判断でき、医師の誤診を防ぐこともできるという。
 コンピューターは元来、このようなパターン認識は数値化しにくいので苦手だが、脳の働きをまねた「ニューロ技術」で、画像の特徴を抽出し、判断力を持たせることに成功した。
 実際の診断は、がん組織の顕微鏡画像をカメラで取り込む。すると、その画像が、十種類の乳がんのうち、どれにもっとも近いかが確率で示される。
 例えば「非浸潤性乳管がんの可能性98%」「腫瘍(しゅよう)でない可能性0%」といった結果が画面に表示される。また、蓄積された画像の中から、似ている画像を検索・表示できる。
 最終的な判断は医師が行うが、インフォームドコンセントにも役立ちそうだ。
 同社が防衛医科大学校の協力で、約五百枚の画像を学習させ、その後、さらに別の五百枚を見せたところ、平均して85%の画像を正しく分類した。コンピューターの学習を進めていけば、正解率も上がるという。
 今秋、三千万円で発売の予定。乳がん以外のがんへの応用や遠隔診断にも取り組むことにしている。

東京新聞夕刊 5.13.1997


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