A REPORT OF DIOXIN

健康・スクラップブック


ゴミ焼却場のダイオキシン
34ヵ所も基準値超え(計105施設に)
厚生省発表

   全国のごみ焼却場を対象に猛毒化学物質ダイオキシンの排出実態を調査している厚生省は24日、今年4ー5月に自治体から報告のあった三百五十一カ所の調査結果をまとめ公表した。ダイオキシンの濃度が「大気1G当たり80ナノグラム(1ナノは10億分の1)」という同省の暫定基準値(kageyama注:たいへん甘い数値らしい)を超え、休廃止や炉の改造など緊急対策が必要な施設は、石川県の珠洲市清掃センター(480ナノグラム)など34ヵ所あった。
 同省がすでに公表した3月末までの報告分とあわせると、全国千六百四十一カ所の焼却場のうち九割を超える千四百九十六カ所が公表されたことになり、緊急対策が必要な施設は処理能力の低い焼却炉を中心に計百五カ所に上った。
 このうち珠洲市清掃センターなど三カ所の施設はすでに廃止され、七カ所が休止している。
 厚生省は暫定基準値を超える施設の対策実施状況を継続的に把握するとともに、施設の規模ごとに定めた恒久対策の基準値を五年以内に達成するよう市町村に指導する。
 同省はまだ報告のない百四十五カ所について早急に報告を求め、今年九月にも最終まとめを行う。
 6.25.1997 東京新聞朝刊


「いま、飲み水が恐ろしい」北野大著 主婦と生活社より
 ダイオキシンは、体重1kg当たり、モルモットの場合、0.6〜2.0マイクログラム(100万分の1グラム。スポイトの水一滴の数万分の一くらい)で、その50%が死んでしまいます。
 ベトナム戦争のときに使われた枯葉剤のなかの不純物に、このダイオキシンが含まれ、枯葉剤を浴びた帰還兵が次々とガンに冒されて死んでいったり、枯葉剤が散布された地域では、赤ちゃんが奇形で生まれてきた例が、数多く報道されました。(中略)
 驚いたことに、このダイオキシンが、日本の大気中にも含まれていることがわかりました。これは、国立環境研究所が1991年5月に発表したもので、ごく微量ですが、大気に入っていることがわかったのです。
 微量といっても安心できません。検出された全てのダイオキシンを、アメリカの環境保護局(EPA)の発ガンリスク評価で計算すると、10万人あたり7.7人がガンになる危険性があります。
 もっと恐ろしいことに、現在赤ちゃんがいるお母さんの母乳からも、ダイオキシンが検出されました。お母さんが大気中や食物や水からダイオキシンを吸収して、それが母乳のなかに入ってしまったのです。
 赤ちゃんは、体が小さいですから、毒物の許容量も小さくなります。日本のお母さんの母乳から検出されたダイオキシンは、3キロの体重の赤ちゃんが飲む母乳のなかに、およそ100ピコグラム(100億分の1g)以上入っていました。これは、WHOが定めている許容量の何と3倍から30倍以上にもなるのです。

 ダイオキシンは、トリハロメタンなどと同じ、有機ハロゲン化合物です。わたしたちの身の回りにある有機物と、塩素が化合して作られる物質です。
 しかも、これらの有機ハロゲン化合物は毒性の強いものが多く、自然界には滅多に存在しないので、微生物もびっくりしてしまって分解できません。
 ダイオキシンは、ゴミが燃えるときに自然にできてしまうのではないかというのが、研究者たちの一般的な意見です。しかし、どんなゴミをどのように状態で処理したらできてきたのか、などはほとんどわかっていません。


欄外:毒性 ある物質が有害であるかどうかは、暴露と影響の関数として表わされます。  暴露とは、その物質にどれくらいさらされるかを、影響とは、その物質がもつ固有の毒性を意味します。
関連URL:
環境保護局(EPA)の大気汚染に関する評価基準など (Notice of Source Category Listings for the Specific Pollutants)
ダイオキシンに関する詳しいデータがあります。PDF file(印刷に適したファイル形式)とWord Perfect file(ワープロ書類)の両方です。しかし、専門的な化学用語がいっぱいで、読みすすめませんでした。 国民生活センター 健康食品被害に関する情報もあります 
厚生労働省 4/1/97「ごみ焼却施設排ガス中のダイオキシン類濃度について」が公表されています
国立環境研究所 危険な化学物質のデータベースがあります
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