飯倉教授は、長年の研究から、海水と適度な紫外線がアトピー性皮膚炎の治療に効果があることを確認している。しかし海水が皮膚にしみるため、その苦痛から海水浴を嫌がる患者が多く、いかに楽しく海水浴をさせるかが課題だった。
こうした中で、閉じこもりがちな患者の精神的なケアも含め、痛みを和らげるドルフィンセラピーに注目。県内で同セラピーを研究する琉大医学部非常勤講師の出口宝医師や県立北部病院小児科の奥間稔医師らと共同研究を重ねている。
報告書によると、昨年のキャンブには四歳から十八歳のアトピー性皮膚炎などの患者二十四人が参加。恩納村の沖縄海洋研究所の海浜施設で一週間、毎日午前と午後に二時間半ずつ、海水浴をし、その間にイルカに触ったり、ともにゲームをするなど触れあった。
その結果、皮膚上の紅斑(こうはん)や丘疹(きゅうしん)、かゆみなどの症状が改善。キャンプ後のアンケートでも一昨年と同様、全員が楽しかったと答え、七割強の子どもが海水浴時に痛みを感じなかった。
二回目のキャンプの特徴的な成果は、海水浴時間が一時間延びたこと。出口医師は「スタッフがイルカや子どもの扱いに慣れたことも大きな成果」と、医師やイルカのインストラクターなどスタッフの経験もよい結果に結びついている。
今年のキャンプでも県内の患者も受け入れる予定で参加を募っている。
問い合わせ:県立北部病院・奥間医師
電話0980-52-2719
沖縄タイムス8.1.1998