偏頭痛と薬
健康・スクラップブック
頭痛その2
偏頭痛の治療最前線
治療は、二つに分かれます
- 頭痛発作がこないように普段から予防する。あるいは、あわよくば血管の素質を変えて根本から治してしまう。
- 頭痛発作が起きたら、発作を最小限に抑え込んでしまう。あるいは発作の前兆がある場合は、前兆に気がついたら引き続き起きるであろう頭痛発作をつぶしてしまう。
@の目的で、気をつけたいこと- 精神的ストレスをできるだけ避ける。現代に生活している以上、ストレスなし過ごせないので、ストレスがたまったら適当に発散する。
- 各人が、自分の経験から、悪いと思うことを避ける。飲酒(特に赤ワイン)、チーズ、チョコレートなどはやめておく。
また、頭痛が起こりそうなときは入浴を見合わせる。 - 薬では、頭の血管の収縮拡張の不安定さを鎮めるもの=ジヒデルゴット、インデラール、抗セロトニン剤=ミグリステンが有効です。
Aの目的で、気をつけたいこと- 頭の血管とくに頭蓋骨の外の血管(外頚動脈)を選択的に収縮させる薬を用います。
このためには酒石酸エルゴタミンがもっとも適当ですが、これにカフェインを加えると血管の収縮効果が倍増されるので、一般には両者を一緒にした錠剤=カフェルゴットやクリアミンを頓服として服用します。この錠剤は、頭痛発作がまさに始まろうとするときに急いで使わねば効果が得られません。そこで、発作の前兆が現われたら直ちに服用することが大切です。 - ところで、頭痛の発作の回数が多いと、薬の量が多くなりがちです。
中毒にならないように、カフェルゴットは、多くとも一週間に2回まで、総量で五錠以内に抑えるようにしましょう。 - 発作中は、頭を冷やすのもよい治療法です。頭を冷やすと血管が収縮するからです。
薬の資料:
ジヒデルゴット(サンド)
インデラール(住友=ICI)
βブロッカー剤 塩酸プロプラノロール βブロッカーを服用すると、血圧は数時間以内に降下し始め、最大の降圧効果は数週間から数カ月後に現われます。降圧効果は長く持続するので、1日1回から2回の服用で血圧はコントロールされます。βブロッカーは、若年性高血圧症と労作性狭心症・頻脈性不整脈・偏頭痛等の合併症を伴う症状に効果的です。
服用前の注意服用してはいけない場合は、気管支喘息、糖尿病性ケトアシドーシス、高度の徐脈、心臓疾患などです。また、血糖値がコントロール不十分な糖尿病や、高齢者、重い肝・腎障害の場合は慎重に服用します。副作用低血圧、徐脈、末梢血行不全、精神神経症状、消化器症状、血小板減少症、気管支痙攣、脱力感、脱毛等が現われることがあります。
ミグリステン(塩野義)
抗セロトニン剤 メシル酸ジメトチアジン セロトニンは、人の身体のなかにある化学伝達物質の一つで、心臓の血液拍出量を増したり、肺動脈圧を上昇させるなどいろいろの働きをしています。偏頭痛の発作前に血液の中に急に大量に放出されます。これが脳の血管を収縮させます。そして、それに続いて急に血中から消えるために、血管が過度に拡張して偏頭痛が起きると考えられています。
服用前の注意末梢血管障害、狭心症、冠状動脈硬化症、高度の高血圧、肝・腎障害、敗血症がある場合は医師と相談して服用する。また、妊婦、妊娠希望者、授乳の人も医師と相談しましょう。服用中の注意メシル酸ジメトチアジンの製剤は、眠気やめまいなどを起こすことがあるので、車の運転や危険な作業には注意が必要です。また、降圧剤や中枢神経抑制剤と併用するとお互いの作用が強められるので、医師と相談してください。副作用めまい、倦怠感、胃痛、食欲不振、下痢、便秘等が現われることがあります。
カフェルゴット(サンド・三共)クリアミンA、S(小玉)
偏頭痛治療剤 酒石酸エルゴタミン配合 酒石酸エルゴタミン配合の服用が過度になると中毒症状としてまたまた頭痛が起きます。本人にはこの頭痛と偏頭痛の頭痛との区別がつかないため、ますます大量に服用することになり、泥沼にはまり込んでしまいます。
ひとたび中毒になってしまうと、中毒からの脱却は大変苦労するので、多く服用せぬよう注意が必要です。
服用前の注意末梢血管障害、狭心症、冠状動脈硬化症、高度の高血圧、肝・腎障害、敗血症がある場合は医師と相談して服用する。また、妊婦、妊娠希望者、授乳の人も医師と相談しましょう。副作用めまい、倦怠感、胃痛、食欲不振、下痢、便秘等が現われることがあります。
資料:「図解[頭痛の治し方]」主婦の友社
「あなたの病院の薬」講談社
「こんな頭痛は危険な兆候」喜多村孝一先生 講談社
関連リンク:
頭痛日記 北里大学医学部
ホームへ(Home)|ユーザーページへ(Users Page)|戻る(scrap book)