healthy people 2000 guidance

健康・スクラップブック


Healthy People2000ってなに?

 厚生省は、アメリカのHealthy people 2000というものをお手本にして、国民の健康について目標値を立てるらしいです。それは、今年8月下旬に報道されたと思います(”思います”というのは、その新聞記事がどこにあったものか、しばらく探したのですが、結局見付け出せなかったからです。また、厚生省のホームページでその種の記事がないものか探しましたが、分かりませんでした。どうも済みません。引き続き探し、分かり次第このページへ追加します)。(これは朝日新聞 8月25日の日刊でした。この記事はここに掲載させていただきました<10.2.1997>)
 厚生省は、優秀なシンクタンクの一つなので、「健康目標2005年」みたいなものが、2年くらい先(正しくは4年先の2001年)には取りまとめられることでしょう。
 そのお手本のHealthy People 2000は、インターネットでホームページになっていたので、ご紹介します。
   Healthy people 2000は、アメリカの政府機関が1993年(正しくは 1990年頃)から順次、健康に関わる社会的な重要事項について、優先順位と明確な数値目標を設定してきたものです。これは、すでに電子ファイルになっており、同名の「Healthy People 2000」という独立したサイトが情報提供しており、インターネットで参照可能です。

 項目は、健康的な生活環境(Environmental Health)、障害とともにある人々(People with Disability)、栄養(Nutrition)、心の健康と心的障害(Mental Health and Mental Disorder)、職場の安全と健康(Occupational Safety and Health)などです。また、これらにはさらに優先順位が付けられ、細かい統計データを元に目標値が設定されています。

 その中から、心の健康と心的障害(Mental Health and Mental Disorder)をみてみましょう。
 まず自殺者ですが、「全人口のうち、自殺した人の割合は、1987年に十万人当たり11.7人だったのが、1995年には11.3人とわずかに減っています。65歳以上の白人男性の自殺率は40.9で、アメリカネイティブのインディアンやエスキモー男性の自殺率が18.7であり、やはり1987年を基準として減る傾向にあります。しかし、15〜19歳の青年に限っては、自殺率は10.9で、1987年の10.2に比べてやや増加しています。」
 「14歳から17歳の青年期の人の自殺率は、1995年に2.8%でしたが、2000年の目標は1.8において活動します。」

 一方日本では、自殺について警察白書の統計データがありす。これによると、全人口中の自殺率は平成3年に17.0だったのが、平成7年(1995年)には17.9とかなり増加しています。また、平成7年のデータのうち年代別の自殺者の数で特徴的なのが、50〜59歳の自殺率が最も高くて33.5、平成3年の27.4に比べて激増していることです。自殺の原因・動機を見ると、経済生活問題が平成3年に構成比が7.9だったのに比べ、平成7年には12.4と突出して増えており、長引く不景気や個人破産などの問題が反映されていると思われます。
 また、少年の自殺者数は、平成3年度が454人、平成7年度が515人と13.4%増えています。一方、いわゆる30歳〜60歳の働き盛りの人達の自殺者は、平成3年10767人、平成7年11497人と6.8%増えています。
 

男女別、年層別自殺者数、自殺率の状況(平成7年)
総数自殺率
総数22,44517.914,8747,571
515---350165
0〜14歳
15〜19
64
451
1.841
309
23
142
21,745---14,3667,379
20〜24歳
25〜29
1,194
1,315
13.3830
945
364
370
30〜392,46715.51,771696
40〜493,99920.42,9731,026
50〜595,03133.53.6261,405
60〜64
60以上
2,039
5,700
30.01,380
2,841
659
2,859
不詳185---15827

自殺の原因、動機別状況(平成3年、平成7年)
総数家族問題病苦等経済生活問題勤務問題男女問題学校問題精神障害
アルコール症等
その他不詳
平成3年21,0841,8739,5811,6609925491934,0581,180971
構成比1008.945.47.94.72.60.919.45.64.6
平成7年22,4452,0088,6912,7931,2175602314,1071,3281,510
構成比1008.938.712.45.42.51.018.35.96.7

 アメリカに学びたいのは、確かに現状は良いとはいえないが、「心の健康に対して強い危機意識をもっていること」ではないでしょうか。
 などが上げられています。  また、面白いのは、例えば「1994年に調べたところでは、18以上の人で35%もの多くの人は、コントロールが利かないほどのストレス状態を確かに経験したと答えています。そしてそれはここわずか数年の(社会的な)変化からもたらされたものです。(われわれの)2000年の目標は5%である」というように、国家的な目標が細かく具体的であることです。
 職場は職場で、学校は学校で、また家庭は家庭でこのような目標をたてる時期に来ているのかもしれません。

関連URL:
HEALTHY PEOPLE 2000 Progress Reviews
厚生省が成人病(生活習慣病)へ数値目標 朝日新聞8/25日刊の記事へ
参考資料:
警察白書 平成4年版、平成8年版(警察庁)
子ども白書 1996年版 
用語解説:
自殺率 十万人当たりの自殺した人の数。
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