この治療法は「減感作療法」と呼ばれ、感染症に対するワクチンのように、原因となるアレルゲンを患者に繰り返し注射しながらアレルギー反応が起きないようにする。ただ患者によって、過剰な反応が起きてショック状態や呼吸困難に陥る場合があり、危険を回避できる方法の開発が実用化の課題だった。
研究グループによると、ダニの遺伝子の一部を組み換えて、少しずつ構造の違ったたんぱく質を九種類作った。患者の肌で実際に反応を見る試験で、この中から過剰な反応の起きない改良たんぱく質を見つけ出した。危険性は従来の約百分の一に減り、治療効果を大幅に高められるという。研究グループは、臨床試験を重ねて安全性の高い治療技術として実用化を目指す。
7.24.1997 日本経済新聞日刊