tubercle
健康・スクラップブック
結核
世界保健機関が出した、THE WORLD HEALTH REPORT1997 でも触れられていますが、感染性の病気は、5200万人の死者のうち43%にものぼり、また結核予防会によれば、
「世界の総人口の3分の1、17億人が結核に感染していると言われ、毎年新たに800万人の結核患者が発生し、300万人の方が結核で亡くなっています。これにHIVが追い打ちをかけています。わが国でも,結核は今なお日本最大の伝染病です。」と、私たちの感覚とは大きな開きがあるのではないでしょうか。
結核感染のハイリスク・グループは60歳以上の年令と、
- 糖尿病の人
- 透析をしている人
- 大きな手術をした人
- 精神的ストレスの大きい人
- 連れ合いに先立たれてがっくりした人
は免疫の力が落ちているので、感染したら発病しやすく、また既感染の人が発病することも多くなる、ということです。
97年6月13日の東京新聞にも、「エッというような」次のような記事が載っています。
看護婦ら8人結核に感染
仙台の病院、1人死亡
仙台市宮城野区の国家公務員共済組合連合会宮城野病院(山田明之院長)で、看護婦7人と薬剤師の男性一人の計八人が結核に集団感染し、うち看護婦の一人が入院治療中に死亡していたことが、十三日、分かった。
仙台市健康福祉局によると、感染は1995年1月、看護婦らを対象とした病院の定期検診で見つかった。病院側は、通院治療を受けた二人を除く六人を入院させたが、今月3日、二十六才の看護婦の病状が悪化し、岩手県一関市の病院で死亡した。
現在も三人が入院中だが、八人以外に新たな感染者は見つからなかったという。
感染した結核菌は検査の結果、ここ数年、病院や学校などで集団発生が問題となっている薬剤耐性の強い結核菌だった。詳しい感染経路は仙台市の調査でも判明しなかったという。
6.13.1997 東京新聞夕刊
今の時代、こともあろうに医療関係者の方が、結核で亡くなるというのは、にわかには信じられません。
大きな理由の一つは、結核菌が薬に対する耐性を持ってしまったことにあるようです。これを多剤耐性結核菌というそうです。
再び、結核予防会のホームページによると、平成6年国内の結核の新規登録患者数は44590人、死者は3094人ということです。
ところで、6月の梅雨にはいる前の季節になると、以前、おばあさんは梅干しを漬けたり、らっきょうを漬けたり、梅酒を仕込んだりしていました。
一方、O-157の対策として、最近、「緑茶がいい」とか「食酢が抗菌作用がある」とか「もずくの酢のものがいい」、「酢に塩を加えるとなおいい」などということが、日本食品衛生学会でも報告されています。
この奇妙な一致を見ると、おばあさんの季節的な身振りというのは、歴史のなかで培われた痛恨事とその反省、そして伝統への尊敬と畏怖が形となっている気がしてきます。
とは言っても、「らっきょうを漬ける」と家中が酢臭くなりますし、梅も熟成に長い時間必要なので、システマチックでアーバンな台所には似合いませんし、時代のテンポにもそぐわないでしょう。
ならば、せめて湿気の多い時期に、梅干とか酢のものとかを食卓にのせて、薬のつもりで・・・。
有能な年長者?のいないご家庭のために、インターネットのHOMEMADE果実酒CLUB日本蒸留酒酒造組合では、梅酒の作り方を指導してくれます。
その他関連情報:
World Health Organization WWW Tuberculosis Home Page(WHO)世界保健機関 結核サイト
結核予防会 結核について大変詳しい資料があります
97/03/31 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント 厚生労働省
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