2月17日、NHKの調査では、インフルエンザによる肺炎や脳症で少なくとも278名の死亡が確認されました。平年のデータを元にすれば、2月初旬のこの時期がピークと考えられます。また、厚生省は、インフルエンザ様疾患発生報告(16報)を発表し、1月31日から2月6日の1週間に、学童・生徒のインフルエンザの欠席者数は136,757人(学級閉鎖が2390)、この冬(1998.10.11〜1999.2.6)の累計患者数は262,227人となりました。
1月28日(1999)の新聞報道(東京新聞日刊)によると、全国でインフルエンザが原因と思われる肺炎や脳炎などで、今年に入ってから26日までに少なくとも24人が死亡していることが、共同通信社がまとめた都道府県の調査で分かりました(2月2日のNHKの調査では、少なくとも129名の死亡が確認されました)。
インターネットを調べたところ、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)とWHO(世界保健機関)に参考になる情報が掲載されていましたので、ご報告します。
WHOの「Influenza Activity During 1998-1999 Season」によると、今年のインフルエンザの型は、1月初旬のイギリスや中国がそうであるように、日本でもA(H3N2)型が主流のようです。ただし、シーズンの始め(98年暮れ)に福岡や静岡などで散発的に B/Victoria/1/87-like variants や B/Beijing/243/97 A/北京/262/95(H1N1) が発生しました。日本における菌株の検出結果は、感染症情報センターのページで1.29.1999に更新されています。(2.1追加)
また、学校施設におけるインフルエンザの発生状況は、感染症情報センターのインフルエンザ様疾患の流行状況について(第13報)<1.10.199〜1.16.1999>で確認することができます。
タイプAの予防については、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)の「ANTIVIRAL DRUGS FOR INFLUENZA TYPE A」(インフルエンザタイプAの予防薬)や「VACCINE INFORMATION」というリポートが参考になると思います。
このリポートによると、Amantadine and rimantadineという二つの薬が、だいたい70〜90%ほど普通に発生したタイプAのインフルエンザ菌の予防に有効ということです。
ことに、高齢者や幼児、そして慢性病を抱えているようなハイリスクのグループは、ワクチンの接種が推奨されます。予防的効果は、接種後2週間であらわれるそうです。また、ハイリスクグループとよく接触するような人、例えば養護施設職員とか医療従事者、そして家族にハイリスクな人がいる家族なども予防接種を受けておくべきかもしれません。
ただし、ワクチンは、鶏卵を使って精製する(2.1修正)ので、卵アレルギーがある場合は、医師にそのことを告げ、慎重に対処した方が良いでしょう。
インフルエンザワクチンの副作用として、熱がでたり頭痛になったり、筋肉が痛んだりなどが知られていますが、これは、1940〜1960年頃までの不純物を含んだ(impurity)ワクチンで起こったことであり、現在アメリカでライセンスされているものは、ごく安全なものということです。
ワクチンの接種における死亡事故は、現在のワクチンのレベルでは、数百万件に1件の割合とされます。
インフルエンザについては、昨年(1998)の記事「インフルエンザ大流行」もよろしければどうぞ。
厚生省によると、1月23日現在で、全国の幼稚園から中学生までの(累積)患者数は3万1092人。昨年の10年ぶりの流行時には、同期7万4094人だった。(2.1.1999)