ぜん息やアトピー性疾患と遺伝子治療

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ぜん息やアトピー性疾患と遺伝子治療

 インターネットの医学雑誌 The New England Journal of Medicine 12.11.1997 Volume337,Number24 の記事によると、ぜん息やアトピー性疾患の治療に遺伝子治療が研究され、有望視されています。

 リンパ球から放出される生理活性物質の インターロイキン-4 受容体 (interleukin receptor) が、ぜん息などのアレルギー性疾患やアトピーと深い関わりがあることが分かってきました。インターロイキンは、アトピーやアレルギー疾患のさいに、サイトカインに対して対立的に分泌されます。その活性が強くなると、B細胞にIgE抗体を産生させる引き金ともなります。インターロイキン-4はまた、好酸球を特に引き付ける粘着性の分子を分泌させるような内皮を作り出します。最終的に、インターロイキンは、T細胞にCD4+type2 ヘルパー細胞となるように指令を発っし、アレルギー疾患を調整するインターロイキン4をさらに産出させることになるのです。

 こうしたインターロイキンの多段階的な反応系列としての遺伝子の作用が、アレルギーの素質を決定するような重大なポイントと考えられています。
 しかし、ぜん息やアトピーは、複合的な原因により発症するので、多くの遺伝子が関わり、それゆえさらに解明を進めなければならないということです。

 現在までのところ、ぜん息やアトピーに関する遺伝子の研究は3つのタイプ

 まだ未発見な遺伝子もあるし、アレルギーに関し少なくとも14か15の独立したゲノム間のリンケージについてこれから研究しなければならないので、ぜん息やアレルギー患者に遺伝子治療が、今すぐ始められる状態ではありません。しかし、遺伝子治療技術は、私たちが想像しているよりも研究が急速に進んでいますし、素晴しい成果を生んでいます。
 革新的な療法が間もなく確立されることでしょう。


用語解説:
インターロイキン(interleukin) リンパ球から放出される生理活性物質
サイトカイン(cytokine) 血球細胞から放出される生理活性タンパク質
allel(e) 対立遺伝子、対立形質
参考資料:
Japan Medical Terminology 日本医学会医学用辞典 南山堂

関連URL:
The New England Journal of Medicine 12.11.1997 Volume337,Number24
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