Nutrient News5.24
加工食品の栄養表示が変わる
1996年5月24日より,一般の加工食品を対象に,おもな栄養索の含有量の表示を義務づける制度がスタートします。この制度の誕生によって,「食品の栄養成分に関する適切な情報が広く国民に提供され、食を通した健康づくりがより盛んになるだろう」と厚生省は期待しています。
新制度には3つの特徴があります。
- 「販売する加工食品等に栄養成分・熱量についてなんらかの表示を行なう場合」だけにこの制度が適用されるという点
- 栄養価について「強調表示をする場合に,その量的な基準が明確になった
- 栄養価の分析や計量はメーカー自身がすればよい
食事療法をする場合,複数の栄養素についてチェックする必要があります。
健康でいる間は,ほとんど見過ごしているような食事の栄養バランスも,何らかの病気の症状をもつとき,食べ物をいちいちメモに記録したり,日記につけたりしながら,新しい食習慣になれようと気にしています。その場合に,加工食品は,食品添加物や原材料への不安などの理由から,その便利さや価格の安さに魅力を感じながらも,症状が一段落するまで,しばらく食べないほうがよさそうだと考えている方が多いと思います。そして,安心して口にできるような加工食品が増えてくれることを願ってもいます。この思いは,仕事をもっている女性や独身の男性は,ことに切実です。
こうして栄養成分が表示されるようになれば,製品それぞれについてチェックしながら,少しずつ食べられるものの範囲を広げていけます。そういう意味で,加工食品にまつわる一つの不安が,少しだけ改善されつつあるといえるでしょう。
新しい栄養価表示基準の施行は,2年の経過措置期間を設けています。今後メーカーが基準値に合わせて成分を分析し直したり、表示内容の変更に伴って容器包装を作り変えたりと,さまざまにコストがかかることが予測され,それが物価へ跳ね返らないことを監視していきたいものです。
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