Anxiety Disorders

不安障害(Anxiety Disorders)


 不安障害(Anxiety Disorders)>は、今やだれでもが知っておくべき心の病であるかもしれません。

 心の病気に対する無理解や偏見から、「それと分かってしまえば、(医師や心理療法士が)ちょっとした対処により軽減するような病い」でも、人知れずに悩みを深くしたり、悪くすると「自殺」の危険さえあります。
 心の病気はここ数年、急激に社会状況が変わる中、すぐにでも自分の身に起こり得ることです。
 ことに、OA化が進み仕事量が増えてしまったり、慢性的な病気の悩みに悩んだり、社会に暴力がはびこったりすることが、心の病のリスクを多くしてるのかもしれません。

 アメリカでは、10人に1人は何らかの心の病と診断されるような状態を経験し、230万人の人が不安障害で苦しんでいます。

 身体的な症状は、「心臓が妙なリズムを刻む」、「呼吸がまともにできずに息苦しい」、「立っていられないような虚脱感」、また、心の症状は「強迫観念に取り付かれる」、「抵抗しがたい恐怖感」、「嫌な経験が何度もフラッシュバックする」、「悪夢により眠りを妨げられる」などです。その症状は免除されることなく、時間とともに深まる感じがします。
 そして、仕事や家庭、社会的生活が阻害されたり、ある者は家に引きこもりがちになります。また、多くの患者は憂うつの耐え難さから、アルコールや薬物を常用するようになります。

 心の病は社会的に汚名を着せられることがあるので、診察や治療さえ受けないことも多いということです

 アメリカ疾病管理予防センター(CDC)National Institute of Mental Health(NIMH)では、今年(98)4月から心の病が多くの人に理解されるよう、教育キャンペーンを行っています。この活動は、インターネットのホームページでも参照することができます。

 NIMHの「Mental Illness in America」という記事によれば、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、心の病により貴重な働き手を失ったり、あまりに早い死(自殺など)が家族を悲しくさせるばかりでなく、社会的な損失であると考えています。
 また、アメリカの大人300万人がシビアな心の病にかかり、ソーシャルケアーや治療、障害給付などを計算すると、財政に大きな負担($150 billion)をかけているとも考えています。

 そこで、心の病の入り口のような不安障害について、より多くの人に理解してもらい、シビアな病状になる前に予防することを目指しています。NIMHが行っている診断法や治療法、そして予防法を広める活動は、国民の健康管理に支払うコストを減らす重大な役割を担っていると思われます。上院予算委員会の分析によれば、シビアな精神障害に対するタイムリーで適切な治療は、10%の医療サービス経費の削減につながるだろうと試算しています。

不安障害(Anxiety Disorders)の分類

不安障害の認知を高める教育プログラムの初期的な主題(The primary communications objectives of the Anxiety Disorders Education Program)

  1. 不安障害とは何か?そしてその症状と治療法などを知ろう
  2. 不安障害やその他の心の病に対する偏見を取り去ろう
  3. 不安障害が、当人の個性的な問題の他に、家族や周りの人間の掛かり合いが相互に関係していることを知ろう
  4. 不安障害に対する無責任な取りざたを止めよう
  5. 先進的な診断法や治療法、そして生活の質を良くする事例を研究することで、知識を深めよう

 日本でも心の病は、ことに学校で登校拒否児や保健室登校の問題が深刻化しています。
 それで、厚生省や文部省では、スクールカウンセラーを配置させるなど、医師や臨床心理療法士の協力のもとに解決への試みをしている模様です。

 次回は、不安障害の予防法と治療法について調べ、ご報告する予定です。


関連URL:
Mental Illness in America NIMH Web Site アメリカ・メンタルヘルス 
CDC 疾病管理予防センター
「臨床心理技術者の資格のあり方研究」第3回議事録  厚生労働省

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