遺伝子組換え食品の安全性

健康・スクラップブック

遺伝子組換え食品は安全なの?

遺伝子組換え食品の開発
 遺伝子組換え食品は、すでに1997年現在次のものが安全性評価を終了し、海外で販売可能なものです。

 上の内、緑色でマークを付けた遺伝子組換え食品は、食品衛生調査会バイオテクノロジー特別部会で「組換えDNA技術応用食品・食品添加物の安全性評価指針」に適合しているとして現在試験中か、報告済みのもので、日本ですでに流通しているかまたは準備中のものです。

 10年くらい前、バイオ食品が話題になったことがありました。根っこはジャガイモで、地上にはトマトがなる「ポマト」など冗談めいた名前の農作物。それらは、「掛け合わせ」というような伝統的な手法が連想されるので、どちらかというと抵抗感が少なかったように感じます。
 ところが、今回のいわゆるニューバイオと呼ばれる遺伝子組換え農作物は、今までの品種改良という歴史的な流れのなかにあると言われても、また食品として既存の同じ名前の食物と食べる分には同じ(実質的同等)と保証されても、素直に「はい、そうですね」とは感じられないものがあります。

 例えば、害虫が食べると死んでしまう作物というものです。
 バシラス・チュリンジェンシスという細菌が作るBTと呼ばれる一群のタンパク質遺伝子なのだそうです。BTタンパク質はある種類の昆虫が食べ腸管で消化されると、毒性のあるタンパク質ができ、その昆虫を殺すのだそうです。この細菌は、以前から生物農薬として農業で使われてきました。
 この遺伝子をジャガイモやトウモロコシの一部のDNAに組換えると、害虫抵抗性の食物ができるということです。

 例えば、除草剤をかけてもそれだけ枯れない作物というものです。
 二つの方法があり、一つは除草剤の影響を受けない酵素の遺伝子を導入する方法、もう一つは除草剤を分解する酵素を導入する方法ということです。
 こうすると、雑草を取り除く手間が省けたり、除草剤として使う農薬の量を減らせるので、コストと安全性の両面で有効らしいです。

 その他、花粉を作らない作物、日持ちの良くなる作物などです。

 遺伝子組換え食品について私たちが持つ不安は、専門家から見ると、どれも首尾一貫していなく、根拠のあるものではないということです。しかし、新しい技術に大きな期待を持ちつつも、つい次のような疑問にとらわれてしまいます。

  1. ウイルスやバクテリアの毒性は出てこないの?
  2. アレルギーは大丈夫なの?
  3. そこまで動物や植物をコントロールしてよいものなの?(どこまでかはわからない)
  4. 私たちがバイオ食品を積極的に食べる理由はあるの?
  5. 食品添加物のように買うときにチェックできるの?

 などの問題について、引き続き調べていきたいと思います。
キーワード:実質的同等性 「実質的同等」という概念は,「新しい食品を人間が消費するときの安全性を評価する場合、既存の食品を比較の基準として使用することができる」という考え方です
FLAVR SAVR(フレーバー・セーバー・トマト) ポリガラクツロナーゼという酵素の働きをアンチセンス法によって抑え、熟しても実を崩しにくくする

資料:DNA農業 岡田吉美先生 共立出版株式会社
バイオ食品の安全性(FAO/WHOレポート) 粟飯原景昭先生翻訳監修 建帛社

関連URL:97/10/22 食品衛生調査会バイオテクノロジー特別部会報告 厚生労働省
遺伝子組換え食品の安全性評価に関するQ&A 厚生労働省
FDA/CFSAN Biotechnology アメリカ食品医薬品局
Public Perceptions of Genetic Engineering: Australia, 1994 オーストラリア政府機関

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