バリアフリーの街と住居
バリアフリーの街と住居
家庭内の危険な場所
何かの具合で、突然ベットや寝床から起きられなくなり、歩けなくなった時、今まで何の気なしに過ごしていた場所が「居心地の悪い」、危険に満ちた空間と気付かされます。
例えば、階段は落下しやすい絶壁であり、浴室のタイルは氷のリンクであり、浴槽は深瀬の川のようです。足に力が入らないと、そう感じることがあります。
平成8年中の「救急活動の実態」(東京消防庁)によると、家庭内で起こる死亡事故の47.7%は、風呂場での溺れが原因でした。
また、高齢者に限って言えば、家庭内で起こることが多い事故は、
- 転倒 64.6%
- 転落 12.5%
- 異物誤飲 4.9% ということです。
その内容を見ると、階段がけっこう危険だということは知っていましたが、まさか居間やトイレや廊下の間の20ミリばかりの段差が、こんなにも危険というのは意外でした。それから床に電気器具のコードが這っていたり、スリッパが無造作に転がっていると、それが転倒につながります。
チェックポイント
どんな場所にどんな手当てをすれば、より快適になるのか、インターネットでもさまざまなホームページが取り上げています。
まず、東京消防庁のホームページが参考になると思います。
この「家の中は危険がいっぱい!(高齢者に多い家庭内の救急事故)」によると、
- 体のバランスが崩れた時に支えるものを設置する
- 床面を平面にする(段差をなくす)
- 足下を照明で照らす などが大切らしいです。
また、パナソニックのホームページ、「わが家の安全チェックポイント」では、さらに- 玄関に踏み台を置く
- 玄関マットはすべらない材質のものを
- 階段の近くに花瓶など壊れ物(危険物)を置かない
- 家具の角にクッション材をつける
- トイレのドアは引き戸など、外から開けることが容易なように
- 調理中の一酸化中毒を避けるため、換気をしたり、安全な電磁調理器を用いる
- 混合水栓から湯が吹き出ないように気をつける など参考になると思います。
リフォームのすすめ
高齢化社会を迎えて、自治体は、体力の衰えなどで日常生活に支障がある高齢者が、住み慣れた住宅で可能な限り生活できるよう、住宅の改造サービスを実施しています。
対象となるのは、- おおむね65歳以上の高齢者
- 高齢に伴う身体機能の低下や病気の後遺症がある
- 現在居住の浴室等の使用に支障をきたしている
かたで、1、2、3、のすべて該当し、住宅改造が必要と認められたばあいにサービスを受けられます。
例えば、東京都の区部の場合、保険福祉課や地域ケア係に申し出て、調査を依頼し、申請書を提出することになるようです。
「ようです」というのは、この手続きは大変混み合っており、現在(1999.6)改造が実現されるまでにほぼ2ヶ月の期間が必要で、はっきりしたご報告ができないからです。
ともかく、このサービスで改造の内容となるのは、浴室やトイレ、玄関等の段差解消。手すりの設置。浴槽を低くして入りやすくする。トイレを洋式に変える。居間を椅子やベットで過ごせるよう洋室に模様替えする等です。
助成金の限度額は、場所や申請者の所得水準によって違いますが、17万円〜49万円の間で、それ以上超えた分は自己負担ですが、数十%の助成が受けられます。
詳しいことは、各自治体の担当課に問い合わせすることをお勧めします。
自治体リンク集も便利です。
関連URL:
家の中は危険がいっぱい!(高齢者に多い家庭内の救急事故) 東京消防庁
わが家の安全チェックポイント パナソニック
全国自治体リンク集
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