オハイオ州立大学健康管理センターの「ストレスマネージメント・プログラム」では、リラックスの方法としてさまざまな方法が取り上げられています。
スエーデン体操、ヒーリング(癒し)、瞑想療法、気功、ヨーガなどですが、そこから何か学べないものかと思っていましたら、意外なことにアメリカの大学病院では、東洋の密教めいた修行法を取り入れているのでした。
一方、日本で最近流行しているのは、アロマテラピーとかハーブなど、香を楽しむリラクゼーション。そして、温泉とマッサージを合体したような、クワハウスへの小旅行です。どちらかというとヨーロッパ風の雰囲気の中で、疲れた体を癒しているようにも思えます。
いずれにしてもリラックス法は、普段と違ったことことをして気分をかえるとか、趣味にあったものを選ぶことが大切なのでしょう。
ところで、平成9年度の「厚生白書」が発表されました。
現代社会の「心の健康」が大きく取り上げられており、85ページにはストレスの対処法が記されています。
中小企業でも情報化の進展が進み、労務管理の面でも変化が起きつつあります。情報化の与える女性労働への影響について次のような調査が参考になるでしょう。
| 該当企業割合 | |
| 情報化への対応のため残業が増加した | 13.4% |
| 仕事量の偏在が生じた | 19.5% |
| 女性社員の戦力化が行われた | 35.5% |
| 情報化への対応のため残業が増化した | 13.4% |
| 中高年に適応できないものがみられた | 24.7% |
| 情報化教育の必要性が高まった | 73.3% |
| ストレスやVDT症候群の問題が出てきた | 6.3% |
| 賃金制度の変更が行われた | 3.8% |
| アルバイトやパートの採用が多くなった | 10.0% |
| 人事に情報化適応力が加味されるようになった | 16.5% |
情報化によって残業が増えたばかりでなく、家へ帰ってまで情報技術の学習が必要となり、自分の時間が極端に少なくなっています。また、この統計から言えそうなことは、忙しい人は更に忙しくなり、そうでない人は暇になるという仕事量の格差。これにより、真面目で有能な人への負担が重くなり、ストレスが集中してかかっていると思われます。
実際、「職業生活上強いストレスを感じるのはどんな問題か」という調査(労働省)では、仕事の質、量の問題が一番です(次に職場の人間関係、仕事への適正の問題が続く)。これは管理職、専門技術職、一般事務職に共通しています。
そして困ったことに、これらのストレスは、個人として対処できる度合を大きく超えてしまうことが、しばしば起こっていることです。例えば、燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)、過敏性大腸症候群、無気力症候群。ストレスが原因と思われる摂食障害(神経性食欲不振症)、被害妄想、仮面鬱病などが、働き盛りの人を襲うことです。
私たちは、明らかにシステムからの助けを必要としています。