ともかく、「ADD(ADHD)は、その障害自体の定義がしばしば変更されるし、他の(メンタルな)疾患と混同されやすいので、学びにくい。」とハーバードのリポートは書ています。「家庭や社会的な環境、そして精神的外傷のストレス(事故とか災害)、出産時の不都合、脳の損傷、食品添加物、食物アレルギー、砂糖、ビタミンの欠乏、光線、鉛、そして蛍光灯などの関与が、幾度となく報告されました。しかし、現在それらの理論は一つとして立証されておらず、ADDは生物学的基礎による脳の障害であろう、と専門家は見ています。また、遺伝(脳の血流やグルコースの代謝異常)の影響も示唆されます。」
読売新聞の医療ルネッサンスの記事では、「しつけが悪いと、短絡的にしかったりしないことです。(ADHDは、)脳の成熟の遅れですが、大方は思春期までに落ち着きます」(東海大医学部の山崎晃資教授(精神医学)) 中略 これまでの研究によると、末梢(まつしょう)神経から入る刺激を選択し、どう行動すべきか判断する機能に関連する大脳辺縁系の成熟障害と考えられている。」
そこで、治療には、Ritalinという薬が使われることが多いらしいです。アメリカでは、ここ数年でRitalinの消費量が2.7倍に跳ね上がったということです。ADHD(ADD)と診断された子どもが20人に1人(ヨーロッパでは子どもの200人に1人)であり、130万の子どもにRitalinが投与されているということです。
Ritalinの薬効は、
ただし、「Ritalin投与は、子どもにとってはパラドックスであるかもしれません」。それは、子どもが子どもらしくなく不活発になったり、青年期に「薬を飲むことで、自分がどこかへいってしまう感じ」を嫌い、(治療行為が負担になって)脱走したり、または逆に薬(や酒)へ依存的になることです。
ともかく、「それら(Ritalinなど)の薬物を使うときに大切なことは、他の治療法が機能すべき余白をつくることです」(p.7)とされ、このレポートの中でも薬物療法ばかりに頼ったり、長期間の服用は勧められていません。
他の治療法というのは、
Nutrition treatment(栄養療法)は、ADHDの子どもの血液を調べると、かなり高い確立でいくつかの栄養素の欠乏や異常が見られるので、心理的療法とともに注目されています。
| |||
栄養素名 | 欠乏や過剰では | 一日所要量 | 多く含む食べ物 |
カルシウム | 欠乏で骨が弱くなったり | 500〜800mg | 乳製品や海藻、小魚など |
銅 | ADHDの子どもに過剰の場合がある | 2〜3mg | レバーや貝類 |
マグネシウム | 欠乏で落ち着きがなくなったり | 男女とも300mg程度 | きな粉、納豆、茸類や種実類 |
亜鉛 | 失読症の子どもは | 8〜10mg | 小麦胚芽、納豆、かきなどの魚介類 |
鉄分 | 鉄分不足は人を怒りっぽくしたり | 10〜12mg | 海藻、レバーなど |
ところで、6.8.1998に厚生省から「21世紀の管理栄養士等あり方検討会 報告書」が出されました。
そして、「特に教育現場での栄養教育が大切になってくる」とアメリカの疾病管理センターでも考えているようです。
その情報はここです。