ただし、食事が欧米風になったり、外食の占める割合が高くなったので、昭和33年以降脂肪の摂取が次第に多くなる傾向にあります。脂肪の割合を計算するのは、全体の摂取カロリー÷(脂肪の摂取グラム×9kcal)×100=****% です。
ここで出た値を「脂肪対エネルギー比」といい、「糖質対エネルギー比」や「タンパク質対エネルギー比」とともに、食事のバランスを見る時に用います。
脂肪対エネルギー比は、普通の生活活動量で20〜25%の間が適切ということです。しかし、90年前後から適正な範囲をすでに超えて、さらに増え続けています。
国民栄養調査で気になるのは、20歳代の女性の10人に1人がダイエットをしていますが、その食事内容はむしろ脂肪対エネルギー比が30%代で、むしろダイエットをしていない人より大きいことです。(ダイエット群31.2%、ダイエットなし群29.1%)
つまり、ダイエットの食事パターンによっては、体はやせているように見えながら、内臓に脂肪をためてしまうような、隠れ型の肥満になる危険があります。
脂肪自体は、カロリーを効率良くとれたり、ホルモンの原料になったり、脂溶性ビタミンと結びついて体の調子を整えてくれますが、とり過ぎたりバランスが悪いとさまざまな悪さをするということです。
国立がんセンターの「がんを防ぐための12カ条」によると、「乳がん、大腸がん、子宮内膜がんなどは、脂肪のとりすぎと重大な関係があると言われています」。
原因の一つとして、例えば(若い人がよく利用する)ハンバーガーは、
で、栄養バランスに偏りがあるため、便利で手ごろな値段でおいしいので、ついお店に入ってしまいますが、何日も続けて食べることは避けた方がよさそうです。(Caloric Diet4.1で作成)
カゴメ株式会社は、「子どもの食行動の実態と野菜摂取の状況調査」(資料:教育アンケート年間1997・創育社)を行いました。子どもたちは自分の食行動の特性を「友だちと飲み食いや買い食いをするのが楽しい」57.7%、「健康のため野菜や牛乳や小魚を食べるようにしている」52.7%と表現しています。そして、健康や美容のために、「野菜を多く食べるようにしている」「夜遅く食べないようにしている」「できるだけ間食をしないようにしている」など食生活に気づかっています。
カゴメ株式会社の分析によると、外食は子どもたちにとってレジャー行動であり、一つのストレス解消になっている。そして、それからくる負の部分も自覚している。ただ、小学から中学、そして高校と成長するにつれて、「食事と間食の区別がはっきりしない」「夕食を遅く食べることが多い」「朝食は食べないことが多い」など、食スタイルにめりはりがなくなっている、と指摘しています。そして、子どもたちは、(食パターンの偏りを)理屈ではちゃんと分かっているのに、実際の食生活ではその課題が十分実現されていない。その実現を阻害する要因を探すことが大切だ、と結んでいます。
たしかに、「退屈感からの食べる行動」や「イライラするので食べる」、そして「何をしても満足できないので食べる」ということはよくあることです。そして、食行動は文化に基づくものだけに、すぐには解決できないような難しさがあるのかもしれません。