現在、使われている日本食品標準成分表(通称・食品成分表〉は四訂版(一九八二年)で、きくいも、こんにゃく、きのこ類、藻類の計七十九食品のエネルギーの欄は、いずれも横棒線の「ー」と表示され、戦後間もなくの初版(一九五一年)から、ずっとこの表示という。なるほど「0」とは書かれていない。
食品成分表のエネルギー値は、その食品(可食部分100g当たり)に含まれているタンパク質、脂質、炭水化物を割り出して、各「エネルギー換算係数」を乗じ、三つを足し算して出す。
ところが「きのこ類や藻類の場合、エネルギー換算係数を決める実験をすると、人によって測定値にパラつきが出て、一定の係数を定めるのが難しいのです。これが、エネルギー値を表示してこなかった理由で、食品成分表にも注釈として説明しているんです。しかし、そこまで読んでもらえず、ノンカロリーと誤解されてしまうわけです」(鹿熊さん)。
今回の改訂で作業グループに加わった栄養管理士の川島由起子さん(聖マリアンナ医大横浜市西部病院栄養部)は「カロリーがあるからといって、食物繊維の多い食品を敬遠しないで欲しい。コレステロール値や血糖値を下げるなど、食物繊維の素晴しい働きに目を向け、今以上に食べてほしい。その分のわずかなカロリー増は、カロリーの高い食品をちよっと滅らせば十二分にカバーできます」と話している。(姫野忠)
2.20.1997東京新聞 朝刊