セント・ジョーンズ・ワート製品で薬との相互作用

セント・ジョーンズ・ワート製品で薬との相互作用

セント・ジョーンズ・ワート製品
 2000/3/10 日本薬剤師会のホームページによると英国MCA(Medicines Control Agency)は、インターネット通販などで販売されている健康食品 セント・ジョーンズ・ワート製品(St John's Wort:セイヨウオトギリソウ)で、幾つかの薬との相互作用により、薬の効果を減弱したり、増強するおそれがある、と注意喚起を行いました。

 セント・ジョーンズ・ワート製品は、健康食品メーカーのマンナンフーズが「気持ちがラク」という同成分を含む食品を販売していたり、インターネットの輸入代行業者が海外から安く手に入る(150粒12000円)ように仲介しているので、いわゆるハーブ版スマートドラックとして、若者の間で人気があるようです。

 セント・ジョーンズ・ワートは、日本名を「セイヨウオトギリソウ」(西洋弟切草)といい、ヨーロッパなどで古くから鎮静剤として用いられてきました。そして、プロザック(SSRI)のような抗うつ剤と同等の効果を持つので、気分が落ち込んだような時とか、不安に苛(さいな)まれた時などに使われています。

どんな薬との相互作用があるのか
 前出の英国MCAの「OTHER MEDICINES WHICH MAY INTERACT WITH ST JOHN'S WORT」(セント・ジョーンズ・ワートと相互作用が心配される他の薬剤)という文書によると、例えばHIV治療薬などでは、薬効成分の血中濃度を下げるためHIV抑制効果を減じてしまったり、ワルファリンではanticoagulant効果を減じるため、薬の服用量を増やさなければならなくなるなど、 3.21.2000現在、相互作用は広い範囲の薬で報告されています。
 英国MCA(Medicines Control Agency)がピックアップしているものは、次のようです(部分)。

急激に中止すると危険なこともあるらしい
 上のような薬を服用中の人は、セント・ジョーンズ・ワート製品を取るのは止めるべきかもしれない。少なくとも、医師や薬剤師と相談なしに導入することは危険と思われます。
 「CLINICAL IMPORTANT INTERACTION OF SWJ」によると、セント・ジョーンズ・ワート製品の成分は、中枢神経システムに働きかけるので、潜在的に他の薬との相互作用が起こる可能性がある。ことに、脳の受容体を過度に刺激するために、よからぬ副作用を起こすようだ。

 また、日本薬剤師会のホームページ『健康食品「セント・ジョーンズ・ワート(St John's Wort:セイヨウオトギリソウ)製品」で重大な相互作用の可能性』は、「医薬品の分解が促進され、作用が弱まっている恐れがあるが、セント・ジョーンズ・ワートを急に中止すると分解促進作用がなくなるため、医薬品の血液中濃度が高くなりすぎる危険性があります。医師の検査を受けながら中止の判断を仰いでください。時には薬の量の調節が必要のようです。」といっている。
 例えばワルファリンではanticoagulant効果が減じるために薬の量を増やす必要があったり、シクロスポリン(免疫抑制剤)では血中濃度が下がるため拒絶反応のリスクが高くなったりするので、医師と相談の上薬の量を調節する必要がある。そして、鎮痙剤や不整脈治療剤や喘息治療剤などでも、セント・ジョーンズ・ワート製品を中止する時に、それぞれの薬の量をアジャストする必要があるかもしれないということです。


関連URL:
最新情報セントジョーンズ 日本薬剤師会
「気持ちがラク」 
「CLINICAL IMPORTANT INTERACTION OF SWJ」 英国MCA
「OTHER MEDICINES WHICH MAY INTERACT WITH ST JOHN'S WORT」(PDF書類) 英国MCA
いわゆる栄養補助食品の取扱いに関する検討会報告について 厚生労働省

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