the emergency of diet tea
健康・スクラップブック
フェンフルラミンの副作用
香港土産や、中国本土からのお土産で大人気のダイエット茶から、食欲減退剤のフェンフルラミンが検出されたのは昨年のことでした。中国産のものは、製品に成分表示がないものが多く、大変紛らわしいのですが、「寧紅」という表示と「減肥茶」がある場合は、この向精神薬が混ざっている危険があり、避けたほうがよさそうです。
また、フェンフルラミンは、専ら医薬品として使用される中枢性セロトニン作動性食欲抑制薬であり、日本では、まだ未承認成分です。不眠や抑うつなどの副作用を誘発する恐れが指摘されるほか、先日発表になった研究論文で、心臓疾患などを招く危険が報告されました。この情報源は以下の2つの記事です。
やせ薬は心臓疾患招く危険あり
八月に十七日発売の米医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された研究論文によると、フェンフルラミン(食欲減退剤)など薬物による減量は心臓疾患などを招く恐れがあり、美容目的のやせ薬の使用を控えるよう呼びかけている。
同論文によると、メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)が、一年間やせ薬を服用した女性二十四人を見たところ、心臓の弁膜が全員異常だったことが判明。うち八人は肺の疾患も見つかり、五人は手術が必要という。
マサチューセッツ総合病院(ボストン)の研究では、やせ薬を二十三日間服用した女性が八ヶ月後に肺の疾患で死亡、「やせ薬の服用は、健康を損なうほど深刻な肥満に悩んでいる人に限られる」と警告している。
やせ薬の服用により、脳内の血管収縮物質「セロトニン」が減少する薬害例が、二十六日に出た米医学会報誌でも紹介されている。(AFP) 9.1.1997 読売新聞夕刊より
平成8年8月19日
各都道府県衛生主管部(局)
薬務主管課薬事監視担当係長 殿
厚生省薬務局監視指導課
監視指導第一係長
フェンフルラミンが添加されたお茶等の取扱いについて
最近、フェンフルラミン(Fenfluramine)が添加された「寧紅新減肥茶」と言う名称のお茶が中国から輸入されているとの情報があり、関係する都道府県等に照会したところ流通しているおそれのあることが判明しました。
このフェンフルラミンは、米国では向精神薬として規制されている医薬品であり、昭和46年6月1日付薬発第476号薬務局長通知の1−a成分に該当すべきものと考えています。したがって、フェンフルラミンを添加したお茶等をそのまま輸入し、また、販売することは認められませんので、食品等を取扱う販売業者に対するその旨の指導、また、必要に応じ、立ち入り検査を行ない、疑いのある物の収去検査等をお願いするとともに、該当製品を発見した場合は、回収等の必要な措置を取るよう指導方よろしくお願いいたします。
また、情報提供のあった「寧紅新滅肥茶」はフェンフルラミンに関する表示はありません。更に、同製品はティーパック用に製造されており、ティーパック内に肉眼で見える程度の白色顆粒状粒子が混在しており、この粒子を集め、日本薬局方に定める臭化カリウム錠剤法で赤外吸収スペクトル測定を行なうと、フェンフルラミンに特徴的な吸収スペクトルが確認できるとされています。
関連URL:
New England Journal of Medicine
New England Journal of Medicine August 28 1997 -- Volume 337 Further Cases of Valvular Heart Disease Associated with Fenfluramine-Phentermine(フェンフルラミンとペンタミンが関係する心臓弁膜の障害の症例)
Massachusetts General Hospital
- Dept. of Emergency Medicine
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