東京水産大学の(渡邊悦生)先生の著書「魚介類の鮮度と加工・貯蔵」(成山堂)によると、マグロを切り身で冷凍加工するとき、その赤みを保たせるために、ガス置換包装という技術が使われます。多くの場合、二酸化窒素が使われ、ついで二酸化炭素が用いられます。これは、マグロが自動酸化することにより、褐色に変化するのを防ぐ目的です。
しかし、いずれにせよ一酸化炭素は毒物なので、食品に使用されることはないということです。
一酸化炭素の毒性については、国立衛生試験所化学物質情報部の国際化学物質安全性カード(ICSC)−日本語版−が参考になるでしょう。これは、化学物質のデータベースで、インターネットで利用可能です。
これによると、長期または反復暴露の影響により、行動、反応時間および心臓障害のリスクの増大に影響を与えることがあり、神経系障害、低出生時体重、死産増加、および先天性心疾患などの生殖毒性を生じるう疑いがあります。
したがって、「特に妊娠中の女性への暴露を避ける」ということです。
現在、検査(輸入検疫時の検査と、貯蔵倉庫などの抜き取り検査)が進むなかで、安全性が上がっていくと思われますが、少なくともここ数日はパック詰めされて輸入された冷凍マグロには注意が必要でしょう。5.26.1997(5/27一部修整(赤字))