さて、「バイアグラ」という薬が話題になっています。
「若さを取り戻す妙薬」みたいな言われ方をすることもあるし、人からダイア型の青いタブレットをもらって一つ財布に入れ、まるでお守りのようにしていることもあります。または、「青い飴玉」をつかまされ、「飲んでも効かない」と怪訝(けげん)に思う人もいるようです。そうしたことも含め、いま世界中でバイアグラは騒がれているようです。
日本では、まだ認可されていない(1998年8月)ので、正規に手に入れることはできませんが、インターネット経由で買えてしまうらしいです。そして、認可されていないだけに情報が不十分で、薬の作用と副作用や、緊急の場合の処置の方法などが分からないので、すでに何件かの死亡が確認されています(死因の詳細は分かっていません)。
また、いわゆる「合法ドラッグとの併用で死の危険がある」と、8月22日(1998)の東京新聞日刊に掲載され、そういったことからも注意が必要と思われます。
バイアグラ(Viagra)とニトログリセリンの併用は危険。
厚生省の報道発表資料に、7月15日(1998)付けで「バイアグラ使用後に死亡した症例について」が掲載され、「バイアグラとの因果関係は不明ながら、米国では医師の処方箋なしに使用できない薬剤であり、安易な個人使用には注意してほしい」とリポートしています。
また同ホームページには、アメリカ食品医薬品局(FDA)のリポート「米国ファイザー社のバイアグラ(ViagraTM)に関するドクターレター」と「 FDAに報告されたバイアグラの使用に係る死亡症例報告の概要」が翻訳されています。
前者は「救急医療に従事する医師の皆様にお送りすること」を目的として、
バイアグラの添付書類には、併用禁忌薬剤としては硝酸塩系物質(0rganic Nitrate)が上げられています。それは、FDA(アメリカ医薬品局)のバイアグラのホームページで参照することができます。
硝酸塩系物質は、「ニトログリセリン(nitroglycerin)」などですが、その他にアメリカの死亡症例で併用されていた薬剤(まだはっきりとした証拠はない)として次のものが上げられています。
バイアグラは血圧を急激に下げることがあるらしい
勃起はペニスへの血流の増大で起こるそうです。バイアグラは、一つの化学物質の効果として、そのような状態ができにくい場合に、そうさせるように働くということです。専門的なのでよく分かりませんが、「NO(nitric oxide)がある酵素の活性を妨げ(8.27修正)、これがcGMPというもののレベルを上げ、結果的に筋肉をリラックスさせて血流を集中しやすくさせる」のだそうです。
それで、いわば血管を拡げる作用があり、他の血管を拡げる薬(高血圧症や動脈硬化症などで処方される)とバイアグラを併用すると、血圧が下がり過ぎてしまうらしい。
緊急医療の現場では、「まさかバイアグラが原因で血圧が下がった」とは考えないため、卒倒して運ばれ胸痛を訴える患者にバイアグラとの併用が禁忌の、ニトログリセリンを投与してしまうことがあったようです。
つまり、バイアグラは行為の前、約1〜3時間前に服用されるので、服用したかどうかは本人にしか分からず、処置が適切にされないケースもでるのでしょう。
また、日本では承認されていない薬なので、医師に相談せずに服用する(米国では医師の処方箋がないと買えない)ことがあり、強すぎる薬をいきなり使ってしまう場合も考えられます。
FDA(アメリカ食品医薬品局)の「viagralabel.pdf」(Draft Package Insert)という書類によると、「ほとんど多くのケースで患者は、もし必要であれば、バイアグラ50mgの服用が推奨されます。そしてそれは1日1回に限られます」とされ、さらにplasma levels of sildenafil(バイアグラの成分の血漿レベル)を上げてしまうリスクとして、
ところが、インターネット輸入業者のホームページを見ると、バイアグラ100mgが主力商品として扱われ、高価だが効き目が強いような感じで売られています。これは大変危険と思われます。
合法ドラッグとの併用が危険
「米国ファイザー社のバイアグラ(ViagraTM)に関するドクターレター」の3番目、「recreational useとして硝酸剤を含む薬剤を併用したケース」だと思います。
8.22.1998東京新聞日刊によると、『都衛生局は、「ニトライト系」または「ラッシュ系」と呼ばれる鼻から吸引するタイプ14品目全てから、狭心症治療薬の亜硝酸アルミなど亜硝酸エステル類が発見された。いずれも72〜94%の高濃度で、米国では亜硝酸エステルとバイアグラの併用は急激な血圧低下作用を招いて死亡する、と警告されている』ということです。
これらについては、今のところ(8.23)東京都のホームページには掲載されていないようです。
輸入代理業者や合法ドラッグについて、詳しいデータの掲載は控えさせていただきました