「ビニールは燃えるゴミなですかそれとも燃えないゴミなのですか?場所によって違うのはどうしてですか?」という小学4年生の質問とその答えが、インターネットのネットチューターに掲載されています。
ネットチューターとうのは、どうやらインターネット版「子供相談室」みたいなもののようです。
ダイオキシンが、塩化ビニールを他の可燃ゴミと一緒に燃やすとき、どのような条件下で発生するのか知りたいと思い、インターネットで調べてみました。
アメリカのEPA(環境保護局)やイギリスのMAFF、それから国内の業界団体のページを巡回してみました。しかし、キーワードの設定がよくなかったのか、いまのところ良いものにヒットしません。
調べたいのは、新聞やテレビなどのマスコミで、塩化ビニールとダイオキシンが、原因と結果のように語られることがあるので、「ゴミを出すときに、例えばある食品の包装材は塩化ビニールなのだろうか?」と気になります。「まるで確信のないまま、とりあえず透明なフィルム状のものは燃えないゴミとして出すことにしていますが・・」。
しかし、本当に塩化ビニールがダイオキシン発生に関与するのか、そして、それは実験により証明されたのか?、信頼できる調査資料などがあるか。今のところ分かりません。
また、プラスチック製のものは全て燃えないゴミとして出すべきなのでしょうか。
1998年3月の東京新聞にもつぎのような記事が掲載されました。
ラップやパック類 小売り側、進む素材転換
ごみ焼却過程で発生するダイオキシン対策について、厚生省は昨年一月(1997年)の新ガイドラインで、高温(八五○度以上)、二十四時間連続運転の大型焼却炉(日量百トン以上)への転換によって抑制できるとした。だが過疎の自治体にとって、転換の前提となるごみ収集の広域化を一朝一タに実現させるのは難しいのが現状だ。
そうした中、問題視されるのが、使い捨てされている食品包装用のラップフィルムや容器などの塩ビ製品。これらは全塩ビの一割を占めるといわれ、可燃ごみと一緒に焼却処分に回されていることから、ダイオキシンの有力発生源と懸念する声が強い。企業イメージにもかかわるだけに、大手スーパーでは生鮮品のラップや容器を、非塩ビ系に転換する動きが加速している。イトーヨーカ堂は「昨年四月から三菱樹脂と共同開発に取り組み、塩ビと同等の機能性を持つ非塩ビ系ラップを開発し、今年四月末までに、百六十三店舖のうち百八店鋪で導入する」(広報室)。卵パックも「一九九一年春からポリエチレンに転換済み」(同)という。
昨年六月から二十五店舗で塩ビから非塩ビ系のポリオレフィンラップに転換しているジャスコも「塩ビに比べ粘着性など機能面で劣り包装に手間がかかるが、消費者と密着している企業として環境保全の立場は大事。早期に全店に広げたい」(社長室広報)。一方、地方議会でも塩ビ抑制を打ち出すところが増えている。塩ビ関連情報をインターネットのホームページで提供している奈良県天理市の自営業、別処珠樹さんの調査によれば、今年一月二十日現在、都道府県レベルでは干葉、奈良のニ県議会、千葉名古屋の政令指定都市を含む三十四市議会、東京・板橋、新宿、中野の三区議会、六町議会がそれぞれダイオキシン対策・塩ビ抑制を求める意見書を採択しているという。
3.26.1998 東京新聞日刊
こども達の視線は、時として心臓をきゅっとつかまれるような、そんな恐い感じのときがあります。
それが、「ビニールは燃えるゴミなですかそれとも燃えないゴミなのですか?場所によって違うのはどうしてですか?」という小学4年生の質問でした。
しかし、それにもめげず、大人のネットチューター(ネットの家庭教師)はこう答えています。
「ビニールが「燃えるゴミ」か「燃えないゴミ」かになるかは市町村によって変わります。ふつうビニールと呼ばれているのは卵の入れ物や、イチゴの容器(ようき)、豆腐(とうふ)容器、ビニールパイプやビニール板などどいった塩化(えんか)ビニールと呼ばれるものが多いのです。--中略--塩化ビニールには塩素(えんそ)という物質(ぶっしつ)がふくまれています。そのため燃やすと塩化水素というガスがでてきます。塩化水素は水に溶(と)けると塩酸(えんさん)となり焼却炉(しょうきゃくろ)をいためてしまいます。塩化水素をとりのぞかずに外に出してしまうと大気おせんになります。また燃やす温度によっては猛毒(もうどく)のダイオキシンが出ます。最近作られてきている焼却炉はダイオキシンが出やすい300℃あたりよりもっと高い800℃ぐらいの温度で燃やし、出てきたガスをいっきに200℃まで冷やしてダイオキシンが出ないようにしてあります。---後略」(回答者: 西史郎、谷本泰正、森田雅夫、Hiromichi Noguchi、平沼充安、び〜、 小山田孝紀、佐藤正寿、相川正美、小笠原賀子、村松繁)
分かりやすいです。
自分の住む町が、「性能の良い焼却炉を持っているか、そうでないか」が問題らしいです。
東京の調布市では、インターネットのホームページで「ゴミのだし方」を告知しています。これによると、二枚橋塵芥焼却場を調布・府中・小金井の3市が共同で、可燃ゴミの焼却処理に使っていますが、施設が古く老朽化しているので、厳しい「ゴミの分別」を設定しているようです。
それで、「食品パック、アルミはく、プラスチック容器、セトモノ、ゴム長靴、傘、割れびん、割れガラスなどは不燃ゴミ」として出すことになっています。
わたしたちは、それぞれの自治体がゴミ焼却をどんな能力でこなしているのか、確認する必要がありそうです。
また、性能の悪い焼却炉であっても、分別を徹底させたり燃焼を効率良くさせることで、「ダイオキシンの排出量を厚生省の暫定基準値80ng/NF以下にした自治体もある」そうです。ただし、この暫定基準値そのものは、欧米などにくらべるとあまりに高い数値(800倍)であることを付け加えなければならないでしょう。
次回は、自治体別焼却炉の性能やパッケージなどのプラスチック素材について調べ、ご報告します。