”不老長寿ののピタミン”ピタミンE
不足すると高血圧や肩こり、手足の冷えを招く
がん、脳卒中、心筋梗塞などの成人病は、日本人の死亡原因の上位を占めています。しかも、食生活の欧米化、自動車や電話の普及による運助不足など、生活様式の近代化につれて、成人病に苦しむ人の数は、年々増える傾向にあります。
このようなことを背景として、いま、ビタンEの成人病を予防する効果が注目されています。
ビタミンEには、細胞の変性を防いだり、動脈硬化を防ぐ働きがあります。このような作用が、がんをはじめ、脳卒中や心筋梗塞などの、成人病の予防に効果をもたらすのです。
また、ビタミンEは、細胞膜の酸化を抑制する働きがあることも認められています。このことから、ビタミンEは〃不老長寿のビタミン〃とも呼ばれています。
ビタミンEにはさまざまな働きがあるのですが、ビタミンEが不足すると、次のような症状が現われます。
摂取するべきビタミンEの目安は、男性8J、女性は7Jです。しかし、これはあくまで、最低限必要な量です。
特に、成人病を予防することを考えると、喫煙習慣のある人、ストレスの多い人など、成人病のリスクの高い人は、1日に100〜300Jはとりたいものです。リスクがそれほど高くない人は、前述の目安と100Jの間を目標としてください。
ビタミンEを多く含む食品は、うなぎ、青背の魚(にしんなど)、かぼちやなどの野莱、アボカド、キウイ、アーモンドなどです。
ビタミンEを上手に摂取するコツは、油と一緒にとることです。脂溶性(122ページ参照)であるビタミンEは、油と相性がよいため、一緒にとると吸収率が高まります。また、脂溶性ビタミンには過剰症の問題がありますが、ビタミンEには、その心配はありません。
135ぺ−ジに、ビタミンEの多い食品と献立例を紹介しておきますので、食生活の参考にしてください。
参考資料:「NHKきょうの健康」1996年5月号 日本放送出版会
活性酸素とは、安定した物質から強引に電子を奪い取ることで酸化を引き起こす酸素のことで、呼吸によって体内に取り込まれた酸素が、栄養素との間で化学反応を起こすときや、白血球がウイルスなどを攻撃するときなど、体の中のさまざまな反応で発生します。そのほかたばこの煙、紫外線、放射線、大気汚染物質、古くなった油脂なども、活性酸素の発生を促す要因になります。
ビタミンEを多く含む食品