WORLD HEALTH REPORT1997
健康・スクラップブック
世界保健機関(WHO) THE WORLD HEALTH REPORT1997の概要
多くの人々が、慢性病に冒されたり、あまりに若年で亡くなっています。この流れはここ数年、生活習慣が激しく変化しているのと、深い関係があります。肉体的、アウトドアーの仕事から座りがちな仕事へ。田園生活から都会生活へ。伝統的食事から、不健康な食べ物へ。アルコールやタバコの慎ましやかな消費から、その一つあるいは両方の耽溺的な消費へ。
晩年になって、本当に多くの大人たちは、慢性的な憂うつから痴呆症へ進行したり、また多くのケースでは、何年もリューマチや関節炎やオステオポロシスなどの、筋骨の障害に冒されつつ、苦しい思いをしているのです。
変わらなくちゃ
この報告書は、生活習慣病を調査し、人生をトータルに眺め、その原因となるものを見つけようと努めています。どんな段階であれ、防御したり処置をしたり、治したり労ったりする機会は存在するものです。最も大きな仕事は、すでに始まっているとしても、健康的な生活習慣を一人一人が作り上げ、リスク要因を克服し、社会的なポリシーの構成要素の一つとして健康をプロモートし、環境汚染から生活領域をまもり続けることでしょう。
このレポートを構成する際に、一つのキーとなるアプローチは、疾病が個人へ与えるインパクトが、社会一般としての健康増進を理解する上で、基礎になるだろうということです。
このレポートは、死の主要原因であるけれども、(心して対処すれば)半健康や障害を避けられるような疾患として、またそれぞれの個人が健康への直接的で確実な影響を与えうる領域に属するものとして、そして遅らせることもできれば早めることもできるものとして、非感染性の病気という視点から考察されています。
主な項目をお知らせします(死亡原因の統計的数値より)- 5200万の人が1996年に亡くなり、そのうち1700万は感染性および寄生体による病気、1500万は循環器系の病気、600万はがん、300万は呼吸器系の病気です。
- 発展途上国の4000万の死者のうち、感染性病気と寄生体が関与する病気は43%にのぼり、循環器系疾患、がん、呼吸器系疾患というような生活習慣病による死者は約40%です。
- 糖尿病は、現在1億3500万人が罹っていますが、2025年には3億人に増えるだろうと予測されています。
- 最も不吉な現象は、肺がんと乳がんの流行です。肺がんは、死亡原因として最大であるけれども(ほとんど130万人を超える)、予防可能でもあるのです。(というのも)そのうち、85%の男性と46%の女性が喫煙家であるという事実があります。多くの国で男性の喫煙率は増え、特に女性の喫煙習慣を持つ人が急速に増えています。たばこの消費は、多くの発展途上国で増え続けており、それにつれて肺がんがその土地で確実に増えていくものと考えられます。
(ともかく、煙草は300万の死者を肺がんと循環器疾患により生み出しているといえます。あるいは、煙草は人に、7種類のがんの危険因子を与えている、と言い換えることができます)
THE WORLD HEALTH REPORT1997の概要ページ3から抜粋して掲載させていただきました。
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